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ずっとチベットに行きたいと思っていた。《Seven Years In TIBET》を映画で見るずっと前から。たぶん、「チベットでは舌を出して挨拶する」という読み物を、小学生の時のノートの付録で読んだ時から。中国に住んでいた7年くらい前、欧米人の友人達がチベットを旅した。帰ってきた彼らは、確実にその熱に侵され、毎晩のようにチベットでの写真や思い出の品々を披露し、その旅の一部始終をお手製のチャイとともに聞かせてくれた。そして、いよいよ日本への帰国の荷造りを始めたとき、部屋の本棚に誰かが置いていったチベット寓話を見つけ大後悔した。「どうしてチベットに行かなかったんだろう!!」 2003年12月26日、成都に向かう飛行機にいた。できるだけ本当のチベットが見たいけど、安全に旅したいと成都の旅行社に手配を依頼し、旅程の作成や旅行許可証、通行証の取得など、ネットでのやりとりは思いのほかスムーズに進み、この日、チベット旅行は決行された。「ラサは常春」という旅友の言葉を信じて。 チベットでの8日間は夢のように過ぎて行った。その全てを正確に思い出すことができないほどに。 断片的な夢の記憶。 目の前に高くそびえる山々。道を覆う白い雪。どこまでも広がる冬枯れの草原。どこまでもどこまでも青い空。そして、真っ黒な夜空に輝く無数の星。 羊八井での初日の出 旅の途中には印象深いチベット人との出会いがあった。ほんの短い間に覗き見た彼らの生活から、彼らの日常を想像する。そのすぐそばで、鉄道の建設が進められている。押し寄せる現代の波が、確実に彼らの生活を変えている。 「ラサは常春」ではなかったけど、冬のチベットは印象深く、きっと一生忘れない。前日の雪で、ナムツォへ行けなかったおかげで、またチベットに行く口実ができた。今度はアムドやカイラスにも行ってみたい。今回の旅のアレンジをしてくれた李さんの気配りとセンスの良さには、本当に感謝しています。この場を借りて、本当にありがとうございました。 |